人が抱えている悩みを大きく分けると
「対人関係」「経済的不安」「健康的不安」
に分かれます
なかでも「対人関係」の悩みは
人間のすべての悩みにつながっています
今回は対人関係が苦手だなと感じているあなたへ
人間関係が上手くいくヒントをお届けします
親友ができなかった理由

良い子を演じることを選ぶ
以前の私は自分のことが好きではありませんでした
いつも誰かと自分を比較していました
あの子と比べると自分は
足が遅い
泳ぐのが遅い
運動ができない
勉強ができない
歌が上手く歌えない
絵が上手く描けない
おしゃれじゃない
人気者じゃない
性格が暗い
背が低い
スタイルが良くない
目が小さい
顔が大きい
こんな感じで常に誰かと自分を比較してしまい
自分の特徴を短所に変換しまくっていました
そして本当の自分を出せずに
自分のやりたいこと、嫌なこと、欲しいものがあったとしても
自分の気持ちを素直に相手に伝えることができませんでした
小学生のとき一冊の本をクリスマスに親がプレゼントしてくれました
本音では
「えぇ〜、本なんか欲しくなかったのに」
と思っていました
でも母の前では
「ありがとう、プレゼントもらえて嬉しい」
と言って相手の機嫌を損ねないように、相手の顔色を伺う子供でした
掃除や料理など家の手伝いをするときも
「母を助けたい、喜んでもらいたい」
という気持ちよりも
「母に嫌われたくない、良い子だと思われたい」
という思いが強くあったように思います
親にも友達にも自分は良い子であると思われたい
嫌われたくない
自分の存在を認めて欲しい
そんなことを無意識に考えている、恥ずかしがり屋で、引っ込み思案な子供でした
みんなから嫌われないように、良い子を演じていたんです
誰とも関わらずに済む方法を選ぶ

自分を好きにならない
自分の特徴を短所に変換しまくっていた目的はなんだったのか
「私にはこんな短所があるから拒絶されても仕方ない」
「この短所さえなければ相手に受け入れてもらえるんだから」
こうやって
自分の短所に注目し、自分をキライでいれば
それを相手から拒絶される理由にすることができるから
です
親友がいない理由にすることもできます
その当時の自分は相手から嫌われたり、拒絶されたりして
その相手との関係の中で自分が傷つくことが怖かった
んですね
だから無意識に相手と関わらなくて良い方法
=「自分を好きにならない」
ことを自分で選んでいたんです
でもそんな自分のことが好きではなかったのにも関わらず
「みんなから好かれたい、嫌われたくない、良い人と思われたい」
という思いは持っていたんです
だから良い子、良い人を演じ続ける
本当の自分として生きるのではなく、相手に嫌われない自分を演じて生きる
だから苦しかったんです
殻に閉じこもる
自ら積極的に他者との関係を深めていくことで
相手に嫌われるのではないか?
という恐怖を無意識に抱えていました
相手に嫌われて自分が傷つきたくないから
相手との接触をできるだけ避ける
自分だけの殻に閉じこもっていれば、誰とも関わらなくて良い
そうやって他者との関わりから逃げていたので、友達もできないし
親友と言える存在もいませんでした
相手との良い関係を築く努力をせずに、
人と関わることを避け、殻に閉じこもる
対人関係から自ら距離を置き、人と関わること、出会うことから逃げていました
飲み会や同窓会などの席で
何を喋ったら良いのか分からないし
黙っていて暗い人だと思われたら嫌だな
という思いがあり、誘われても積極的に参加はしませんでした
そうすることで誰とも関わらずにいられたし、誰かから嫌われたり、拒絶されることもありませんでした
殻に閉じこもっているのは、一人でいられるので楽でしたが、孤独も感じていました
殻の中にいながらも常に人との関わり合いに対して不安を抱いている自分がいました
自分の外側で起こった事実はコントロールできない

ありがたいことに、そんな殻に閉じこもっている自分にも
向こうから話しかけてくれたり
興味を持って関わってくれる人もいました
自分に関わってくれる、自分の存在を認めてくれる人がいるということが嬉しかった
でも、そのうち嫌われたらどうしようとか、こんなことを言ったら相手は離れていってしまうかも
という不安も抱えるようになっていきました
「自分が何か変なことを言って嫌われたらどうしよう」
「本当の自分ではなく、良い人を演じていれば嫌われないかな」
こんな不安を長い間抱えていました
相手から嫌われることが怖かったんです
しかし、あるとき
「相手が自分を好きになるか、嫌いになるかは
自分ではコントロールできない」
「すべての人に好かれるということは無理」
この言葉に出会ったとき、今まで抱えていた不安を手放すことができたんです
たとえどんなに立派な人でも、完璧に何事もこなせるような人であっても
どんなスーパースターであっても、どんなに人氣がある人でも
その人のことをよく思わない人、というのは存在します
その人を嫌いになろうと思えばその理由は簡単に見つけられます
それはその人が相手のことをどう感じるか、を自由に選べるからです
「私のことを好きになってくれるか」
「私のことを嫌いになるか」
これは相手の意思で、相手が自由に決めること
自分の外側にある事実です
それは自分ではコントロールできないことなのです
だからそれについてエネルギーを使ったり、クヨクヨ悩むのは時間の無駄です
相手を変えることはできないが、自分は変えられる
自分がどうありたいか、は自分で自由に決めることができます
自分の内側のことは自分でコントロールできるんです
相手に自分を好きになってもらうように変えるのではなく、自分が自分を好きになる
自分が理想としている自分を目指す
自分の欠点にフォーカスするのではなく、自分の持っているものを大切にする
自分が変われば関わる相手も変わってきます
自分が好きな人、自分を好きでいてくれる人
自分を必要としてくれる人との関係を深めること
そこにエネルギーを注いでいけば良いんだ
対人関係をそう捉えられるようになり、殻を破ることができたんです
自分のことを嫌いな人には無理して好きになってもらう必要はないし
無理に付き合わなくても大丈夫
相手に好かれよう、嫌われないようにしようと思って相手に合わせていると
本当の自分を見失ってしまいます
自分から離れていく人を無理に追わなくてもよいし
嫌われても、それはその人がそう思っているのだから仕方ない
そう考えらるようになると、今まで固執していた人間関係や
負担に感じていた対人関係を手放せるようになっていきます
他者との競争ではなく、マイペースで
自分の理想へ向かって進んでいこう
対人関係の軸を「競争」にフォーカスすると幸せになれない

対人関係の軸に「競争」があると
対人関係の悩みから脱出することはできません
「競争」の先には必ず「勝者と敗者」がいるからです
対人関係を競争と考えてしまうと、自分は常に勝ち続けなくてはならない
と思うようになります
私が対人関係に苦手意識を感じ始めたのは小学校の高学年頃でした
本当の友だちや仲間をつくることができない
とその頃から感じるようになりました
学生時代は常に誰かと競争することにフォーカスする自分がいました
テストで良い成績を取りたい
クラスで一番の成績でいたい
部活であの子に負けたくない
レギュラーになって活躍したい
こんな感じで、まさに学生時代は「対人関係の軸が競争」
だったんです
それなので
勉強も部活もあれだけ頑張ってきたのに
なんで学校がつまらないんだろう
なんで親友と呼べる友だちがいないんだろう
と感じていました
常に勝つことへのプレッシャーがあり、敗者になることを恐れていた
無意識に他者=敵と捉えてしまっていたから、学生時代を心から楽しめていなかったんですね
勝ち続けなければならない
負けたくない
敗者ではなく勝者でいたい
こんなふうに
他者との関係を競争として捉えてしまうと
他者を敵とみなし、信じることができなくなってしまいます
それが対人関係の悩みにつながっていきます
そして他者の幸福を自分の負けであるかのように捉えてしまうので、
相手のことを心から祝福することができません
自分の周りにある幸せにも、相手の優しさにも氣づけなくなってしまいます
常に敵と戦って勝たなければいけない状態だと
心が休まらず、幸せを実感することができなくなってしまうのです
他者より上を目指すのではなく、今の自分よりも前に進むことを目指す

人生は他者との競争ではありません
みなそれぞれの道をそれぞれの人生を
それぞれのペースで進んでいます
誰が速いとか遅いとかではないんです
そのスピード、距離、方向はそれぞれ違います
一人ひとりみな違っていて、誰一人として同じではありません
その違いを優劣や善悪と絡めて考えてしまうと、競いにつながってしまいます
私たちが歩いているのは
誰かより早く、誰かより上を目指すような
「競争をするためではない」のです
理想の自分を目指し、そこへ向かって進んでいくために歩いているんです
競争ではなく、自分の理想へ向かって
今の自分よりも前に進もうとすること
3年前の自分より、少し理想に近づいているな
昨日の自分より、今日はまた一歩前に進めたな
こんな感じで
自分の足を前へ踏み出していくことにフォーカスする
他者より上を目指す競争ではなく
今の自分よりも前に進むことを目指しましょう
そして、他者を敵だと思わずに
人生を一緒に進んでいる「仲間」
と捉えてみましょう
「あの人も自分の一歩を踏み出して頑張っているんだな」
「一緒に歩いている仲間なんだな」
と考える
他者が歩いているスピードも、今まで歩いてきた距離もあなたと違っていて当たり前なんです
それぞれの理想に向かってみんな歩いているんだけ
彼らは仲間であって、あなたを邪魔する敵ではないんです
人間関係を上下の関係で考えるのでなく
どんな人でも対等な関係として
どんな違いがあったとしても、
みんな対等な仲間なんだと捉える
相手を仲間だと捉えられれば、
その人を信じることができます
それができれば対人関係の悩みがグッと少なくなってきます
他者の幸せや成功に心から喜べる自分になれます
自分の身の回りにある幸せにも氣づくことができるようになるんです
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